貧困状態でも生活保護を選べないシングルマザーの葛藤 - 生活保護のリアル~私たちの明日は? みわよしこ
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本稿2ページ目にある、ひとり親の図が体系化されていて分かりやすい。困窮に陥ったひとり親世帯の支援は、生活保護ではなく児童扶養手当が中心になっている現状が浮かび上がります。
そもそも児童扶養手当は
・父母が婚姻を解消した子ども
・父又は母が死亡した子ども
・父又は母が一定程度の障害の状態にある子ども
などに該当する子どもがいる世帯に支給されるもので、月額の手当額は受給資格者(ひとり親家庭の父や母など)が監護・養育する子どもの数や受給資格者の所得等により変わりますが、児童1人の場合は満額で41,720円です。
ただし、この水準でも子を養育し、かつ世帯の生計を維持するのに十分な額とは言えず、ひとり親世帯の多くが陥っているとされる貧困を解消するには至っていません。やはり根本的には、就業率が高いにも関わらずワーキング・プア状態となっている部分を解決できないとどうしようもありません。本来はそのために生活保護制度がある筈なんですがね。