[サンフランシスコ 16日 ロイター] - 対話型人工知能(AI)「チャットGPT」を開発した米オープンAIは16日付のブログへの投稿で、自社のAIソフトウエアが偏見などに左右されない民主的な統治方法の構築を目指して新チームを発足すると発表した。

新チームは昨年5月発表したAIの民主的プロセスへの提案に資金を提供するプログラムの継続的な取り組みになると説明した。

研究エンジニアで新チームの創設メンバー、タイナ・エルーンドゥー氏はロイターに「私たちは社会の不可欠な一部と見なされる可能性のある超知能モデルに向けて使命を追求し続けており(中略)、人々に情報を直接提供する機会を与えることが重要だ」と語った。

もう1人のメンバーでプロダクトマネージャーのテディ・リー氏は、一例として人間だけが投票できるようにするために「ワールドコイン」と連携することができると語った。ワールドコインはオープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が立ち上げた暗号資産(仮想通貨)プロジェクトで、人間とAI活用のボット(自動応答システム)の違いを見分ける方法を提供する。

リー氏は、新チームはワールドコインと連携させる具体的な計画はまだ立てていないと言及した。

新チームはオープンAIの 「ヒューマンデータ」チームなどと密接に協力する。

オープンAIはマイクロソフトから出資を受けている。