Jeffrey Dastin

[ダボス(スイス) 15日 ロイター] - 米マイクロソフト(MS)は15日、同社の生成AI(人工知能)「コパイロット」について、個人消費者や小規模事業者にも幅広い機能にアクセスしてもらうため、サブスクリプション(定額制)サービスを導入すると発表した。大企業以外への売り上げ拡大を目指す。

MSは昨年、検索エンジン「Bing(ビング)」に無料で利用できる「コパイロット」を搭載した。今回導入するサブスク「コパイロット・プロ」は、月額20ドルで利用できる。

「プロ」版では、文書作成ソフト「ワード」や表計算「エクセル」などMSの広く利用されているソフトに、作文や計算を支援するAIが追加される。また、対話型AI「チャットGPT」の最新基盤技術「GPT―4ターボ」などの新たなツールやAIモデルにアクセスできるようになる。

MSはさらに、企業向けコパイロットに設けていた最低利用者300人の要件を撤廃すると表明。小規模事業者に対し、1人当たり月額30ドルで利用可能なセキュリティー管理と、業務用チャットアプリ「チームズ」のアップグレードサービスを提供する方針を明らかにした。