（ブルームバーグ）： 米資産運用会社ブラックロックは、オルタナティブ投資会社のグローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ（ＧＩＰ）を約125億ドル（約１兆8000億円）で買収することで合意した。

ブラックロックは現金30億ドルと株式約1200万株（11日終値時点で約95億ドル相当）を支払う。取引は７－９月（第３四半期）に完了する予定。ＧＩＰの会長兼最高経営責任者（ＣＥＯ）のアデバヨ・オグンレシ氏はブラックロックの取締役会とグローバル執行委員会に加わる。

1000億ドルを運用するＧＩＰの買収は、ブラックロックにとって過去10年余りで最大のＭ＆Ａ（企業の合併・買収）であり、ラリー・フィンクＣＥＯにとって、ブラックロックを急成長しているプライベート資産およびオルタナティブ資産市場の主要プレーヤーに変貌させるための大きな一歩となる。

フィンクＣＥＯとロブ・カピト社長は従業員への声明で、「デジタルインフラやアップグレードされた物流拠点、脱炭素化とエネルギー安全保障など、新たなインフラに対する前例のないニーズは、政府が抱える記録的な赤字と相まって、民間資本がかつてないほど必要になることを意味する」と述べ、「今後10年間は、われわれの業界で急成長する分野のひとつとなるだろう」と続けた。

同社はまた、経営陣を刷新する人事を発表した。スティーブン・コーエン氏率いるグローバル商品戦略グループを新設し、上場投資信託（ＥＴＦ）の世界的な成長を捉え、アクティブ戦略とインデックス戦略を組み合わせていく。

2021年４月から欧州・中東・アフリカ地域の責任者を務めてきたコーエン氏は新たに最高商品責任者となった。

また、アジア太平洋責任者だったレイチェル・ロード氏は欧州・中東・インド・アジア太平洋の国際事業責任者に昇格した。

「ｉシェアーズ」とインデックス運用担当グローバル責任者サリム・ラムジ氏はブラックロックを退社する。同氏はＥＴＦ事業の大幅な拡大に貢献した。

原題：BlackRock Buys GIP for $12.5 Billion in Major Alternatives Push

BlackRock Names Cohen, Lord to Top Posts, Ramji to Step Down (1)

（抜粋）

(第４段落以降を追加します)

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