Khanh Vu Francesco Guarascio

[ハノイ 12日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は12日、訪問先のベトナムで同国のボー・バン・トゥオン国家主席と会談した。会談後に両首脳は南シナ海の安全保障やベトナムの電気自動車(EV)メーカー、ビンファスト(VinFast)のインドネシアへの投資について強調した。

中国との緊張が高まる中で両国は企業投資や貿易の拡大、南シナ海の安全保障面での連携強化を進めている。

トゥオン氏は南シナ海の平和と安定を維持することの重要性を強調した。

ジョコ氏の訪問に先立ちインドネシアのマルスディ外相は、貿易とエネルギーの戦略的水路である南シナ海の行動規範をまとめるため他の東南アジア諸国と協力する用意があると表明していた。

ジョコ氏は、ビンファストがインドネシアの工場などに12億ドル投資する計画を称賛した。同氏はベトナム北部にあるビンファストのEV工場を訪問する予定。

トゥオン氏はベトナムの銀行業界などへの投資を拡大するようインドネシア企業に呼びかけた。

両首脳は情報技術・通信分野での連携に関する覚書に署名した。

昨年の両国間の貿易は23%増加して141億ドルに達した。トゥオン氏は貿易規模を早期に150億ドルに引き上げることを目指すと述べた。

ジョコ氏はアジア歴訪中で、先にフィリピンを訪問しており、今週末にはブルネイを訪れる。