[11日 ロイター] - 米労働省が発表した昨年12月の消費者物価指数(CPI)を受け、連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げに着手するとの観測が後退した。

金利先物は現在、3月に利下げが実施される確率が約65%であることを織り込む水準にある。CPI発表前は70%だった。年内に、政策金利は現在の5.25─5.50%から4%以下に引き下げられるとみている。

昨年12月のCPIは前年同月比で3.4%上昇と伸びは前月の3.1%から加速し、ロイターがまとめた市場予想(3.2%上昇)を上回った。住宅価格の冷え込みは見られず、中古車価格や航空運賃、医療サービス価格も上昇した。

グレンメドの投資戦略・調査主任ジェイソン・プライド氏は、「今日のCPIから読み取れるのは、インフレの竜は傷ついたもののまだ退治されてはいないということだ」と語った。