[10日 ロイター] - ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュート(WFII)は、経済見通しの改善と年内の利下げ期待を理由に、S&P総合500種の2024年末の目標レンジ予想を従来の4600─4800から4800─5000に引き上げた。

9日付メモで、米連邦準備理事会(FRB)は24年半ばまでに「控えめな」金利緩和を開始し、年内に3回の利下げを行い、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標レンジは4.50─4.75%になるとした。

また、今年の米経済成長率予想を従来の0.7%から1.3%に引き上げた。「24年通年の成長ペースはやや強まる」とし、米経済は「U字」よりも平坦な道筋をたどるとした。

このほか、原油価格が底打ちし今年は上昇するとの見方を背景に世界のエネルギーセクターに対する判断を「中立」から「好ましい」に引き上げた一方、金融セクターは「現在の景気減速の影響を受ける可能性が高い」とし、「中立」から「好ましくない」に格下げした。