Colleen Howe

[北京 4日 ロイター] - 中国の国家発展改革委員会(発改委)は4日、電気自動車(EV)と送電網の統合強化に関する新たな規則を公表した。再生可能エネルギーへ移行する中で電力需要を管理する狙いがある。

新エネ車と送電網の統合に関する初期の技術基準を2025年までに作成するよう求めた。

新エネ車は30年までに中国のエネルギー貯蔵システムの重要な部分になるとの見方を示した。

新エネ車の普及に伴い電力需要が急増する中、送電網が圧迫されるのを防ぐ方法を当局は模索している。オフピーク時の充電や、EVの電池に蓄えた電力を送電網に接続して販売する「V2G(ビークル・ツー・グリッド)」と呼ばれる仕組みなどが検討されている。

発改委は車両と送電網の統合を進める条件が比較的整っている地域で25年までに50以上の試験プログラムを立ち上げると発表した。長江デルタ、珠江デルタ、北京、四川省、重慶などが対象となる。