(ブルームバーグ): 2024年の米株式市場では、昨年に相場全体を押し上げていた大型テクノロジー銘柄が厳しいスタートを強いられている。

アップル、アマゾン・ドット・コム、アルファベット、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、テスラ、エヌビディアのいわゆる「マグニフィセント7」の株価指数は4営業日続落。時価総額で約3700億ドル(約53兆1200億円)が吹き飛んだ。アップルの株価は同4営業日で約5%下げた。ハイテク銘柄の比重が高いナスダック100指数も4営業日続落となっている。 

インタラクティブ・ブローカーズ・グループのチーフ・ストラテジスト、スティーブ・ソスニック氏は「昨年のラリーが完全に終わったかどうかは分からないが、あれほどの上昇の後に相場反落を見込むのは全く普通のことだ」と指摘。「相場を加速させた年末要因がなくなり、パーティーは終わりに近づいているのではないか」と語った。

ハイテク銘柄が主導する株価上昇が終わったと判断するのは時期尚早だろう。アマゾンやアルファベット、メタ、テスラは過去最高値までは距離がある水準で推移しており、まだ上値余地が残されている可能性もある。

ただ、2024年の大手ハイテク企業には課題が山積している。ソスニック氏は、各社とも確かな技術だけでなく、収益性の高い技術を今後も提供し続ける必要があると指摘。昨年12月には期待先行でハイテク株が買い進まれていたとし、今はその期待通りの現実となるかを確かめる必要があると述べた。

原題:Apple Leads $370 Billion Tech Rout as 2023 Winners Turn Losers(抜粋)

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