パナソニック、EV電池「張るときは今」 現在地を読む - 日本経済新聞
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車載電池は半導体や液晶、太陽光パネルなどのようになるのかと言われることがありますが、ここまで寡占化したデバイス産業も珍しい。
技術や製法、分業形態にビジネスモデルなどさまざまな点からcomparativeに並べることは出来ますが、今張るときかという発言にあるようなドミナントデザインが確立されていないデバイスこそが電池です。
理論容量も簡単に計算出来るので最適解が実は有ってそれを実現するだけのように映りますが、電池の材料が定まっておらず、かつ組合せの妙がある為、技術開発の方向性は多様です。リチウムでは無い電池も沢山考案され開発されてます。
では一体どこにそんなに電池が必要かというと、必ずしも不可欠なものではありません。不要不急な用途にまで電池を組み込もうと躍起になっているようにも見えます。総駆り立て体制による官製市場を目指したチキンレースをしているのではないかという識者は寡聞にして知りません。
オクラホマを中止したパナソニックですが、株主や市場を意識してポーズを取っているだけなのか、真剣に投資するタイミングと判断なのかは分かりません。少なくともサムソンがDRAMで投資を続けた頃でも無く、シャープが国内工場に投資をした頃とも全く異なります。
来年バイデンが再選しなければ、泡となる可能性もあり、中国の独走を許しつつも大量に廃棄されたEVの山を築くよりも、冷静になって正しく技術の現在地を評価することから始めるべきだと思います。