“仕事できなくなるのは死活問題” 不足する電線ケーブル
コメント
注目のコメント
このニュースに関しては、私もすごく心配していますが、すみませんが情報不足。
私よりも、下記記事でコメントされている松岡さんが、より詳細をご存じだと思います。
https://newspicks.com/news/9315887
コメントいただけると嬉しいです。
追記
松岡さん、ありがとうございます!
原因がわからないのが同じく不安に思っています。>「原因ははっきりしないが、コロナ禍の資材不足や人手不足で止まっていた工事が一気に進み出したのではないか。また、ケーブルが足りないという不安感から買い急ぐような動きも見受けられ、それが事態の悪化につながっているのでは」
現場の感覚としては、「コロナ禍の資材不足や人手不足で止まっていた工事が一気に進み出した」とは感じませんが、買い急ぎはかなりあるようです。
ウチはある程度の在庫持ってたので、たまたま必要なかったのでそのような動きをとりませんでしたが、「原因が分からない」のはかなり不安ですね。
ま、分からない事は解説も出来ないので、低圧ケーブルが供給されないと何故建設現場が困るのかを鉄骨造の建物の想定で簡単に解説します。
鉄骨建方完了
↓
屋根工事完了
↓
外壁・サッシ工事
↓
低圧ケーブルを天井裏に配線
↓ ←終わらないと次の工程に進めない。
❌
内装天井下地・天井貼り
↓
内装仕上げ
↓
設備取付
ザックリと上記ような動きをします。
ここで、少し施工方法について解説。「ケーブル」は「電線」と異なり、配管工事が不要で、直接造営材(建物)に取付できるので、天井裏に「ころがし配線」が可能というものすごく便利なもの。配管が不要なので、経済的でもあります。
そのため、天井や壁を貼って「隠蔽」される部分は必ず先に配線する事が必須
となります。
「ケーブル配線」の工程は全工程の割と早い段階で行うので、ここで現場がストップしてしまうと、最も時間の掛かる内装・仕上げ工程を残したままズルズル時間を消費してしまうことになります。
契約している工期を守る必要もあるし、工期が延びれば事務所の経費や現場の仮設経費なども想定よりかかり続けるし、出来てもないものを出来高請求もできないので、お金を回すのも苦しくなります。
以上のことから、ガチ「死活問題」となる訳ですね。
尚、今問題になっている低圧ケーブル600V・CVTやCVは通常の場合、午前中に発注するとその日の夕方か翌朝には手元に届くほど、常に「動いている」電材。
我々からすれば、ガソリンの供給が止まったのと同じです。
ちなみに、高圧ケーブルの不足については、記事にもあった某メーカーが不良品を製造し続けていたのが明るみにでて製造停止に追い込まれた事が原因とのこと。