Deborah Mary Sophia

[21日 ロイター] - 米スポーツ用品大手ナイキは21日、通期売上高見通しを下方修正した。慎重な個人消費、オンラインビジネス動向の軟化、プロモーション強化などが理由。コストを管理するため、主要製品の供給削減を計画していることも明らかにした。

株価は引け後の時間外取引で11%下落した。

同社は製品供給の引き締め、管理職層の削減、自動化の利用拡大、サプライチェーン(供給網)改善などを通じて、今後3年間で20億ドルの経費節減を目指すという。

通期売上高は約1%増加する見通しとし、従来の伸び率予想の1桁台半ばから引き下げた。LSEGのデータによると、アナリストは3.8%増を見込んでいた。

モーニングスターのシニア株式アナリスト、デビッド・スワーツ氏は「ナイキは製品数削減について語っている。おそらく利益率が高くなく、大きな売り上げを生み出していない製品が多すぎると感じているのだろう」と述べた。

ナイキは事業合理化の一環として第3・四半期に約4億─4億5000万ドルの税引き前再編費用を見込む。主に従業員の退職費用が含まれる。

第2・四半期(9─11月)売上高は133億9000万ドルで、市場予想の134億3000万ドルを下回った。

大中華圏の売上高は4%増と、第1・四半期の5%から伸びがやや鈍化。同市場の需要がまだ安定していないことを示した。