ハイパーループ・ワンが事業閉鎖、未来の輸送システム実用化に至らず
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未来予測本では「人々の移動を革命的に変える技術」として引き合いに出されることが多かったハイパーループですが、事業閉鎖ですか。残念です。ただ、今回のチャレンジはダメでも、移動革命を起こそうとする次のプレーヤーはたくさんいて、またすぐに有望なものが出てきそうですね
鉄道総研に行った時にハイパーループの話したら、随分前に検討したけど実現が難しいということだった。そしたらこのニュース。リニア新幹線に期待ですな。静岡県知事に邪魔されてたけど。
マスクが稀代のアントレプレナーであることに間違いはないけど、彼が言うことが全てそのまま実現するわけでもない。
「それみろ」と言いたいわけじゃないけど、遡ると2016年から僕はハイパーループの工学的実現性と安全性に疑問を呈したコメントをしていました：
2016: https://newspicks.com/news/1538580?ref=user_198783
2017: https://newspicks.com/news/2703925?ref=user_198783
2020: https://newspicks.com/news/5382904?ref=user_198783
CMUの金出先生の言葉に「素人のように考え、玄人として実行する」というものがあります。素人のように考えるからこそ規格外のイノベーティブなアイデアが出てくる。でもそれを実現するには冷徹な工学的専門性が必要になる。その過程で潰れるアイデアも多いわけです。
どうしても世の中は「素人のように考え」の時点で酔ってしまう。あたかも5年後には薔薇色の未来、みたいな記事がネットに氾濫する。そして「玄人として実行」している人たちの意見を「イノヴェーティヴではない」と一刀両断する。工学はそう単純じゃないんだぞ、というのが「玄人として実行」している者からの意見です。
