乗用車8社14年度、世界生産5社が最高 国内生産5年ぶり減
2015/04/24, 日刊自動車新聞
乗用車メーカー8社は23日、3月および2014年度の生産・輸出実績を発表した。14年度の国内生産は、消費増税後の販売減少や海外への生産移管などにより8社合計で前年同期比3・7%減の903万1944台となり、5年ぶりにマイナスに転じた。一方、海外生産は6社が過去最高となるなど、好調な北米を中心に台数を伸ばした。その結果、国内の販売減少を補い、世界生産台数でも5社が最高記録を更新。8社合計でもプラスとなった。
◆日産、47年ぶり国内100万台割れ
14年度の国内生産では、富士重工業が5年連続で増加し過去最高となった。登録車の国内販売好調に加え、北米向けの輸出が増加したため。また国内販売で過去最高だったスズキ、アジアと欧州向け輸出が好調だった三菱自動車の3社が前年実績を上回った。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダは国内販売台数の減少が響いた。日産は47年ぶりに100万台割れとなった。マツダは海外生産移管のため、ダイハツ工業はOEM(相手先ブランドによる生産)車の減少によりマイナスとなった。
海外生産は、プラスとなった6社がすべて過去最高。特に、好調な北米市場がけん引した。ただ西海岸で長引く港湾ストライキの影響を受けた三菱自は前年割れ。ダイハツのマイナスは11年ぶりでOEM車の生産減が主な要因だ。
その結果、世界生産では、トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、富士重が過去最高を更新した。スズキは300万台、富士重は90万台をそれぞれ初めて突破した。国内生産のマイナスが影響した日産は2年ぶりのマイナスとなった。
輸出は富士重と三菱自を除く6社が減少。富士重は北米販売が好調で初の50万台超えを達成、過去最高を更新した。
3月単月の国内生産8社合計は前年同月比6・9%減の82万9253台と9カ月連続で減少した。富士重が13カ月連続プラスで3月として過去最高となったほか、三菱自が3カ月連続で増加した。その他6社は減少した。一方、海外生産は日産を除く7社がプラスとなり、ダイハツがすべての月を通じて新記録を達成した。トヨタ、ホンダ、マツダ、スズキ、富士重は3月として過去最高。世界生産ではマツダと富士重が過去最高となった。
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