2023/12/22

マコなり社長の“極める暮らし”と住まいのこだわり

NewsPicks Brand Design / Senior Editor
ビジネスの第一線を走り続けるあの人は、「暮らし」や「住まい」にどんなこだわりを持っているのか?

音声番組「LIFE TALK -ビジネスリーダーが語る「暮らしの哲学」-」は、ビジネスリーダーをゲストに、暮らしにおける価値とその見極め方を問い直すトーク番組です。

今回のゲストは、起業家・YouTuber「マコなり社長」こと、真子就有さん。株式会社divの代表を退任してからの生活や、高級ペントハウスに1年で飽きてしまったというエピソードなど、真子さんの暮らしと住まいへのこだわりを語り尽くしてもらいました。

【前編】ジンジャーエールも世界一美味しく。真子就有の“極める”暮らし

「非効率なこと」の楽しみ方は?

角ハイのメガジョッキとポップコーンを片手に、ソファでアニメや映画、ドラマを観ること。でも、僕の中では効率的なつもりです。

白木 「非効率を楽しんでいることは?」という質問をさせていただきました。
 お答えが、「ソファーに座って角ハイのメガジョッキとポップコーンを片手にアニメ・映画・ドラマを観ること」と「サウナグッズを揃えて、真冬にテントサウナをして、川に飛び込むこと」。
真子 世間一般に非効率だと認知されそうなことを挙げましたが、僕の中ではソファでハイボールを飲むのもサウナも、すべて効率的にやっているつもりです。
若新 別に無駄だと思っていなくて、自分にとって気持ちいい過ごし方ってことですよね。
真子 YouTubeをやっているので、日常のありとあらゆる体験が僕のコンテンツになっていく。全部取材なんですよね。
若新 まず純粋にハマってから「YouTubeのネタに使おう」なのか、最初からYouTubeのネタに使えそうなものを探すのか、どちらですか?
真子 YouTubeのネタになるものを探したいという思いは、常にありますね。Google先生に年貢を納めないといけないので(笑)。
若新 どうしたら一番充実感を得られるのか、全部極めたくなるんですね。
真子 そうですね。ハイボールを注ぐグラスも、全部試して検証したうえで、メガジョッキグラスが一番テンションが上がって楽しいと気づきました。
若新 どうせ何か使うんだったら一番いいものを選ぶというのは小さい頃からの癖なんですか?
真子 土台がクリエイター気質というか、完璧主義なところがあります。代官山でお店を経営しているのですが、そのメニューも全部僕が監修して作っています。
 どうやったら世界で一番美味しいジンジャエールを作れるかを考えて、日本にあるすべてのシロップを取り寄せたり生姜とは何かから調べたり、完全にオタクになります。
 やっぱりインプットの量が大事ですよね。僕のアウトプットは、日々の膨大な調査などのインプットの上に成り立っています。
若新 僕も“プチ起業家”ですから、今の話を聞くと真似したくなるんだけど、決して誰も真似できない。
真子 僕は人付き合いが得意ではないので、人から情報を得ることがあまりできない。
若新 だからこそ自分で考えて突き詰めるんですもんね。
真子 誰も僕に教えてくれないんです、友達いないから(笑)。
 たくさん勉強しいてるから発信できる。「どうしてあんなにオススメを紹介できるんですか?」と聞かれても,「その10倍ぐらい買って使ってるからです」っていう。何のトリックもありません。

【後編】家賃100万超えペントハウスにマコなり社長が1年で飽きたワケ

真子さんはどんな家に住んでいるのですか?

今は渋谷区です。タワマンに住んでみた時期もありましたが、1年で飽きましたね。

白木 今回は、真子さんの住まい選びについてお伺いします。
若新 真子さんは過剰なこだわりがあるじゃないですか。だから、突き詰めた結果、ただのお金持ちにはたどり着くことができないような選択をしていたらおもしろいと思います。
 とはいえ合理的なところもあるので、結局は便利なタワマンなのかな。その辺り、複雑な気持ちで聞いていきたいと思います。
真子 今は住んでいませんが、若新さんがおっしゃったように、「1回タワマンってやつに住んでみるか」みたいな時期もありました。でも、1年で飽きましたね。
若新 おお、よかった! ホッとした。
真子 歩かないスペースとか、ライフスタイルの中でいらない場所があるんですよ(笑)。僕は5〜6人でたまに宅飲みしてトランプできるぐらいのスペースで十分なんです。あとは、映画やアニメを適切な距離で見られるソファとテレビがあれば。
 それ以上は全部余計だし、無駄だと思ってしまいましたね。
若新 個人的にすごく嬉しいです。というのは、真子さんはものすごいこだわりが強いほうじゃないですか。
 そんな人が選ぶ部屋が、マンションデベロッパーが“売れ筋商品”として造ったペントハウスにハマったら悔しいと思ったんです。ああいうものはコモディティ化された商品じゃないすか。
 それでも「やっぱりタワマン」だったら、タワマン開発ってすごいのかな、と思いかけたけど、やはりコモディティ化された商品には限界があるんだって……ちょっとこの感想、番組的に大丈夫かわからないですけど(笑)。
真子 僕の中では、低層階のほうが費用対効果はよかったと思います。
 ホテルに泊まるときもまったく同じ考え方で、必ず一番安いグレードの部屋に泊まります。寝るベッドがあればいいし、それで不安になったことが一度もないからです。
たとえばパートナーと旅行するときも、僕はグレードが上の部屋を選びません。だって……