2024/1/4

【絶好調】2024年世界で爆発する、「日本カルチャー」10選

フリーランス ジャーナリスト
筆者のパトリック・セント・ミシェルによる知られざる海外での日本のポップカルチャーの萌芽を追う連載「Japan Rising」もどうぞ。
日本のポップカルチャーが世界的に盛り上がった2023年。
この12カ月は、過去半世紀にわたって発展してきた数々のトレンドが交差し、エキサイティングな新しい可能性をもたらした。
アニメは世界的な勢力を維持し、世界のマンガ市場は大成功を収めた後も成長を続けているという調査結果もある。日本の知的財産(IP)は今年最大のヒット映画のいくつかを支え、日本企業のビデオゲームはセールスチャートの上位を占めた。
日本のミュージシャンはメジャー、アンダーグラウンドを問わず世界的に注目され、米国の音楽データ会社ルミネートは2023年中間報告書の1ページを割いて、世界の音楽市場におけるJポップの可能性を紹介している。
日本製の小さな軽トラックでさえ、アメリカの自動車ファンの関心を集めた。
さて、大きな1年を終えて...次に来るのは何だろう?
日本のエンタテインメントのポップカルチャーでは、多くのエキサイティングな展開が繰り広げられたが、2023年は究極を言えば、2024年のさらなる飛躍のための準備期間のように感じられた。
日本のエンタテインメントは長く愛されてきたし、昨年再認識したのは、ファンたちはそれを探してでも受容していくということだった。2024年は、日本の企業やクリエイターが、より積極的に世界に発信していくことだろう。
2024年に入り、日本のポップカルチャーの国際的な広がり方に関して、注目すべき「10のこと(10 Things)」を紹介しよう。
INDEX
  • ①アニメが「ヒーローもの」から王座を奪う
  • ②あの最強サイトが「エンタメハブ」に進化
  • ③J-POPがついに「世界基準」に
  • ④日本の『テレビ番組』にチャンスが
  • ⑤「ネオ・ガラパゴス」はさらに繁栄する
  • ⑥日本人アスリートが伝道師になる
  • ⑦欧米の「批評家」も日本を無視できない
  • ⑧「観光客」のパワーを侮るな
  • ⑨次に来るのは「酎ハイ」だ
  • ⑩対K-POP、Kドラマの時代は終わった

①アニメが「ヒーローもの」から王座を奪う

「アニメ」がメインストリームになったのは数年前のことだが、2023年には日本発のIP全体までも脚光を浴びることが明らかになった。