税務署があえて教えない…相続税を「ムダに払わない」すごい裏ワザがあった！
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「相続性を『ムダに払わない』すごい裏技があった！」との見出しは目を引きますが、読めば読むほど、日本の税務署が相続税を如何に厳しく洩れなく取り立てるかを改めて感じさせてくれる記事ですね・・・ （・・;
日本の相続税制度にはいくつか特徴的な点があり、一つは相続税が課税される最低の相続財産額が欧米諸国と比べ圧倒的に低いこと。しかも平成２７年に更に課税最低限が大幅に引き下げられ、本年度の改正で生前贈与の加算の対象期間が死亡前３年以内から７年以内に変わるなど、苛斂誅求振りは強化の一途です。高層マンションを使った節税等も大いに難しくなりました。
もう一つの特徴は、相続財産の規模が大きくなるにつれて税率が急激に上がる進行税率制を採用しており、その上がり方も半端なものじゃないことです。我が国の相続税の徴求はなぜかくも厳しくなって行くものか・・・
日本政府は国債を発行して民間から巨額の借金をして財政支出の拡張を続けています。税金も国債の購入も、国民が自ら節約して政府にカネを渡すという点では同じで、いずれ返済しなければならない点だけが国債による借金の特徴です。ところが、GDPの２.６倍に上る借金を抱えた政府が尋常一様の手段で借金を返済することなど出来ません。もっとも簡単な解決方法は、国債に見合う分だけ増税して国民の貯蓄を取り上げることで、国債を買った今の世代から、貯蓄の額に応じて税金を取る相続税は最適な手段です。そうすれば、親の財産も政府が親の世代から借りた借金も、子の世代に渡る前に相殺されて棒引きです。
所得税等の税金を払った後の資産に掛る相続税はいわば二重課税ですから日本以外の国は比較的低く抑えているのですが、借金を膨らませた日本の政府はそんな悠長なことを言っているわけにはいかず、今後も鵜の目鷹の目で脱税を取締り節税を抑制しようとするでしょう。
相続する財産なぞ殆どないサラリーマン上りの私にゃ関係ないですが、節税手段を考えたくなる人たちの気持ちも分からないではありません。こした記事が耳目を集める所以かと f(^^;すごい裏ワザ=現金で持っておいてこっそり他者に渡す
って100%アウトの脱税やないかーい！
と冒頭から笑ってしまいましたが、税務署の調査能力がすごいことや税制上そんな簡単な節税方法など無いことは事実です。
多額の現金を自宅に隠してて調査でバレて重加算税、という昔のテレビドラマみたいな事件を現実でいまだに聞きますので、とりあえず現金隠しはやめた方がいいです。
「なんかウルトラCみたいな一発でバーンと節税できる方法ってないの？」と相談されたことも何度もありますが、いつも「無いです」とお伝えしてきました。
ウルトラCに近いものがタワマンスキームでしたが、改正で評価方法が変わって節税効果は(無くなってはいないけど)小さくなりましたし、そもそも数億円もする物件をポンと買える人は少ないうえに、物件数が少ないのでお金があっても買えないこともあるでしょう。
何億、何十億も財産がある人は別ですが、そこまででは無いけど相続税対策をしたいという人は、長い時間をかけて子や孫に少しずつ贈与していくとか、夫婦や家族、友人とたくさん旅行にいくなどして有意義に使っていくのが良いと思いますよ。タイトルだけ見たら、申告方法とか工夫することで節税になる、的な記事かと思ったが、これってただの脱税じゃ？みたいなものが多い印象。
どれも「気づきにくい」「バレない」みたいな着地点だから、これって犯罪の香りがするんですが…大丈夫？
