[東京 12日 ロイター] - 医療情報専門サイト運営のエムスリーは12日、福利厚生業務を代行するベネフィット・ワンに対して行っている株式公開買い付け(TOB)の期限を来年1月17日まで延長すると発表した。これまでの期限は12月13日だった。

ベネフィット・ワンのTOBを巡っては、第一生命ホールディングスが7日に1株1800円以上とする対抗TOBを発表。エムスリーの提案価格1600円を上回り、2024年1月中旬をめどに開始する予定としていた。

エムスリーは、ベネフィット・ワンの親会社で51.16%を保有するパソナグループと全株を応募することで合意していた。第一生命はまずパソナが持つ51.16%以外の株式を公開買い付けし、その後にベネフィット・ワンがパソナの保有分を買い取ると説明。ベネフィット・ワンとパソナから同意を得ることがTOB開始の前提としている。

パソナグループは12日、公表すべき事象が生じた場合には速やかに開示すると発表した。