東京円、143円台前半 日銀政策修正にらみ、円買い
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ドル/円の下落について、11月上旬~12月6日(約151円→約147円)はドル安、7日~8日(約147円→約143円)は円高と整理できます。
7日の植田和男日銀総裁による「年末から来年にかけて一段とチャレンジングになる」との発言により、日銀による早期政策修正観測が高まりました。
金利スワップ市場の動向からは、2024年の1月や3月にマイナス金利が解除されることを見込む市場参加者が増えたことがみてとれます。4月にマイナス金利解除というメインシナリオが揺らいできたことで、円の売り安心感が後退した印象です。円キャリー取引の巻き戻しなどが円高要因にあげられます。もっとも、2023年7-9月期の需給ギャップはマイナスとなり、実質賃金の前年比マイナスが続くなかで消費は軟調推移と、景気の足取りは不安定です。マイナス金利解除後の利上げ余地は小さいとみられ、大幅に円高が進んでいく雰囲気ではありません。