[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリア政府は8日、オーストラリア準備銀行(中央銀行)の新たな政策枠組みの詳細を確認し、長期的に2─3%の柔軟なインフレターゲットという主要目標を維持した。

チャーマーズ財務相と中銀は共同声明で、金利決定は中銀の総裁と副総裁、財務次官、6人の外部メンバーで構成される新たな金融政策理事会(MPB)が行うと説明。変更は独立機関による中銀見直しを経た4月の提言内容に沿っている。

中銀と政府は金融政策の包括的な目標として、国民の経済的繁栄・福祉という目標を維持することで合意。「中銀理事会はインフレ率が目標の中間値に戻ることが期待されるように金融政策を設定する」とした。

そのための適切な時間枠は経済状況次第で、現在と同様、物価安定と完全雇用の目標のバランスを取ることになる。

チャーマーズ氏は声明について「中銀の独立性に対する政府のコミットメントを再確認し、中銀理事会の法制化された目標を達成するため合意されたアプローチを示す」内容だとし、4月に公表された中銀「レビュー(点検)」に盛り込まれた提言の実施に資するとした。