Gabrielle Tétrault-Farber

[ジュネーブ 7日 ロイター] - 米政府高官は7日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部のケレムシャローム検問所を開くことに同意したと明らかにした。米国の要請を受けたもので、ラファ検問所経由でガザに搬入された人道支援物資の審査・検査を行うためという。ガザへの人道支援物資搬入拡大につながる可能性がある。

米政府は、援助物資の検査を迅速化するためにケレムシャローム検問所を開放する可能性について、イスラエルと数週間協議を続けていた。米高官は、検問所が開放される時期については言及しなかった。

これに先立ち、イスラエルの占領地政府活動調整官組織(COGAT)幹部のエラド・ゴレン大佐は、記者団に「ケレムシャロームを査察のためだけに開放する。数日以内に実現するだろう」と語った。

ジュネーブでは、国連の援助担当責任者であるマーティン・グリフィス氏が、交渉は進行中だと記者団に明らかにした。「今のところ、すぐにでも開通できるかもしれないという有望な兆候がある」と述べた。

現在、ガザへの支援物資搬入はエジプトの境界にあるラファ検問所からのみ許可されている。

ケレムシャローム検問所は10月7日に戦争が勃発するまで、ガザに入るトラック積載貨物の60%以上に使われていた。