[7日 ロイター] - オーストラリアの石油・ガス大手ウッドサイド・エナジーとサントスは7日、合併の可能性について予備的な協議を行っていると発表した。エネルギー業界では世界的に統合の動きが広がっている。

合併が実現すれば、時価総額800億豪ドル(約524億8000万ドル)近い巨大エネルギー企業が誕生する。両社は脱炭素化の圧力が強まる中、設備投資の急増やプロジェクトの規制上のハードルなど、課題に直面している。

ウッドサイドによると、協議は完了しておらず、合併が実現する保証はない。

同国の石油・ガス業界では再編圧力が強まっており、ウッドサイドはすでにBHPの石油部門と合併。サントスはオイル・サーチを買収している。

ウッドサイドの株価は今年15.4%下落。サントスの株価は4.3%値下がりしている。資金調達手段の拡充やコスト削減も合併協議の目的である可能性がある。

ウッドサイドはオーストラリア証券取引所に提出した文書で「当社は株主価値を創造して届けるさまざまな機会を継続的に評価している」と表明。

ウッドサイドの株式時価総額は569億1000万豪ドル、サントスは221億豪ドル。

ライスタッド・エナジーのLNGリサーチ担当バイスプレジデント、カウシャル・ラメシュ氏は「ウッドサイドはBHPの石油部門と合併後から外部に目を向けている。両社とも過去2年間は石油・ガス価格の上昇で良い思いをしている」と述べた。