Shinichi Uchida

[東京 6日 ロイター] - 東宝は6日、不動産賃貸や娯楽サービス事業などを手掛ける東京楽天地に対し株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。1株6720円(6日終値4435円)で12月7日から2024年1月24日まで買い付ける。東宝は現在、間接保有を含め23.07%を保有しており、一連の取引を通じて完全子会社化を目指す。

楽天地はTOBに賛同意見を表明し、株主に応募を推奨することを決議した。東証プライム市場の上場維持基準を継続して充足したり、資本コストを意識した経営などを求められる中で東宝による完全子会社化は戦略の強化につながると判断した。

東宝のTOBは議決権の3分の2以上を保有するため、買い付け予定数の下限を145万8500株とした。買い付け予定数(345万9825株)を取得した場合の代金は約232億円。