[ワシントン 4日 ロイター] - 米国務省のマシュー・ミラー報道官は4日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザで新たな軍事作戦を展開するにあたり、民間人の保護が必要との米国の呼びかけに留意しているか、確定的な評価を下すのは時期尚早との見解を示した。

ミラー報道官は記者団に対し、イスラエルはガザ地区の住民の避難について的を絞っており、この点については以前と比べ改善されたと指摘。ガザ地区南部での作戦は、これまでに北部で実施された作戦とは異なる部分があるとの見方も示した。

ミラー報道官は、これまでと同じような民間人の犠牲や大規模な避難が起こることを望まないとし、「イスラエルは、大規模な避難と民間人の犠牲を避けることを目的とした非常に詳細な計画について説明した。しかし、ブリンケン国務長官が明らかにしたように、重要なのは意図だけではなく結果であり、われわれは非常に注意深く監視している」と述べた。

また、イスラエルが意図的に民間人を殺害しているという証拠を米政府は確認していないと言及。米政府はなお民間人の犠牲が出ることが予想されるとし、「悲しいことにこれは全ての戦争に当てはまる」とした。

ヨルダン川西岸を巡っては、イスラエル人によるパレスチナ人への攻撃に対処するためにイスラエル当局がとった措置は不十分とした。