2023/12/6

【解剖】マッキンゼーの秘蔵っ子「AI技術者集団」の正体

中川 雅博
NewsPicks 副編集長
「コンサルティング業界の“総アクセンチュア化”が進んでいる」
大手コンサル会社の関係者は異口同音にそう語る。
ChatGPTの登場以降、「生成AI」が世界を席巻したように、ビジネスの根幹が多くのテクノロジーに揺さぶられてきた。
アクセンチュアは戦略立案からシステム開発、デザインのような領域まで勢力を拡大し、企業のデジタル化の波を商機としている。
この流れは、コンサルの代表格である戦略系コンサル会社にも影響を及ぼす。
戦略コンサルの世界大手、マッキンゼー・アンド・カンパニーもその1つだ。
Photo: David Cooper/Toronto Star via Getty Images
デジタル領域を強化するマッキンゼーでは今、データサイエンティスト集団が存在感を増している。
その名も「QuantumBlack（クオンタムブラック）」。彼らは一体どんな組織で、何を手掛けているのか。
マッキンゼーのパートナーで、QuantumBlackの日本統括も務める、自身もデータサイエンティストの工藤卓哉氏に直撃した。
INDEX
  • 「F1」が鍛えたデータ分析集団
  • AIの「未踏の領域」に挑む
  • クライアントにどう伴走するのか
  • 生成AI時代のコンサルの価値
  • アクセンチュアからマッキンゼーへ