Clare Jim Xie Yu

[香港 4日 ロイター] - 中国不動産大手の中国恒大集団は4日、自社の清算申し立てに関する審理が来年1月29日に延期されたと明らかにした。債務再編計画を調整する時間を得た。

香港高等法院(高裁)は裁判所は10月29日の審理で、具体的な債務再編案を提示するよう同社に命じ、審理を12月4日に延期した。その際、次回が清算命令を決定する前の最後の審理になるとしていた。

きょう4日の審理で恒大側の弁護士は、会社清算を「積極的に求めている」債権者はいないとして、審理の延期を求めた。

申立人の弁護士は、延期に反対する主張を「一切行わないよう指示された」と述べた。

判事は申立人に対し、申し立てを取り下げる場合は、次の審理の1週間前に他の債権者に通知するよう命じた。これにより、他の債権者は独自に続けることができる。

2022年6月に恒大の清算を申し立てた香港の投資会社トップ・シャインの代理人は、延期に反対しなかったからといって、申し立てを取り下げることにはならないとロイターに語った。

<恒大、再編案を練り直し>

恒大の弁護士は4日、延期が認められれば、再編案を今後5週間で練り直すことができると述べた。

裁判所は「関係当局」と修正後の再編条件について直接協議するよう命じた。

ロイターは先週、恒大が債務再編の新たな提案を策定し、清算の回避を目指していると報じていた。

恒大の海外債権者グループのアドバイザーを務める投資銀行モーリスの担当者は、審理延期に驚いたと述べた。その上で、海外債権者らが最新の再編案に反対しているとし、条件が修正されなければ清算を求めると述べた。

修正された条件に反対している主要海外債権者グループの法律アドバイザーを務めるカークランド・アンド・エリスのパートナー、ニール・マクドナルド氏は「やや驚きだったが、恒大は計画を再検討する時間をさらに稼いだ」とした上で、全てのクラスの債権者に受け入れられる案をまとめなければ、次回の審理で清算される可能性が高いと指摘した。