2023/12/1

【最新】「金利ある世界」で住宅ローンはこう変わる

NewsPicks編集部
「金利ある世界」──最近そう言われることが増えてきた

低成長を続けてきた日本では、長らく「超」が付くほどの低金利が続いてきた。

しかし、中央銀行の日本銀行は、「異次元」と呼んでいた金融緩和策から、「普通の金融緩和策」へと舵(かじ)を切り、日本でもさまざまな金利が徐々に上がってきている。

金利の話は難しい──。ただ、不動産をローンで買う人や買った人にはとても密接なテーマだ。

この大事な金利の話を、住宅ローン比較サービスの「モゲチェック」で取締役COO(最高執行責任者)を務める「もげ澤」こと塩澤崇さんが、10のポイントに分けて、わかりやすく整理していきます。
INDEX
  • 🟦 現在の注目点
  • [1]固定と変動が「ワニの口」
  • [2]金利次第で1000万円以上の差
  • [3]住宅ローン「最安は0.29%台」
  • [4]特定層へキャンペーンが激化
  • 🟥 これからの注目点
  • [5]日銀の金融政策
  • [6]長期金利は上下していく
  • [7]マイナス金利解除は2025年以降
  • [8]マイナス金利解除でも上がらない
  • [9]変動上がる時=ゼロ金利解除時
  • [10]パニックにならない準備を
  • 🟩 付録:金利別の総支払額【早見表】

🟦 現在の注目点

[1]固定と変動が「ワニの口」

まず最近の住宅ローン金利がどうなっているかをチェックしていきましょう。
変動金利はずっと下がり続けている一方で、固定金利はここ1、2年でじわじわ上がっている状況が続いています。2021年後半から始まった「ワニの口」の形が続いています(📊下のグラフ)。
なぜ「ワニの口」が続くのか。その理由をみていきましょう。