Ritsuko Shimizu

[東京 22日 ロイター] - ダイワボウホールディングスは22日、連結子会社の大和紡績の発行済み株式数の85%をアスパラントグループの関連ファンドが所有する特別目的会社(SPC)に譲渡すると発表した。これにより得る資金は、財務基盤の強化や株主還元、成長投資の原資として活用する予定で、次期中計で適切にアロケーションを実施するとしている。

譲渡価格は95.4億円。譲渡完了時期は2024年1月18日。大和紡績の既存取引先や従業員などとの一定の関係性を維持しつつ、スムーズな移行を目的とした協力関係維持期間として、当面の間は、大和紡績の議決権15%をダイワボHDが所有する。

大和紡績の株式譲渡により、約170億円の特別損失を計上するため、2024年3月期の連結純利益は、204億円から71億円に下方修正した。また、今回の事業ポートフォリオ再編の売上高、営業利益などへの影響は現在精査中としている。