ラガルドECB総裁、欧州版SEC創設を呼び掛け-現監督機関強化で
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SECは証券市場の参加者に強制的な命令を出すことが出来ますが、ESMAは勧告や注意喚起をするだけで、個々の参加者に強制的な命令を出すことが出来ません。各国の“寄り合い所帯”であるがゆえ、各国の証券監督当局との調整が主な役割になるESMAの限界です。通貨と金融政策が統一されているのに財政政策は各国バラバラ、という欧州の現状に似通ったところがありますね・・・
資本市場の監督も財政政策も欧州連合の一体化を進める上で統一した方が良いことは間違いなさそうですが、“EU官僚”への反発もある中で、各国の思惑も絡んでどうなるか。(・・;ラガルド総裁の講演は、哲学者カントや米国の詩人エマーソンからの引用もある極めて格調の高い内容で、読みながら少し感動、興奮しました。
ポイントは、EUが進めてきた経済統合の総仕上げとして資本市場統合が重要だと論じている点です。このためには、この記事で紹介された欧州版SEC設立(辛坊さんが指摘されたESMAの強化も含む)に加え、ルールブックの統一も必要と主張しておられます。