[オタワ 16日 ロイター] - プラスチックメーカーのダウやインペリアル・オイルがプラスチックの有害性を巡って起こしていた訴訟で、カナダの首都オタワの連邦裁判所は16日、一部プラスチックを有害物質とする政府の分類は違憲と判断した。

連邦政府は、リサイクルせずに捨てられるプラスチック製のレジ袋や食器、ストローなどの一部プラスチックを「有害」と分類。これに基づき昨年12月、使い捨てプラスチック製品の製造と輸入を禁止すると発表した。

裁判所は、この分類は「根拠がなく違憲」と判断した。

ギルボー環境・気候変動相は、同省が上訴を検討していると発表。報道官は声明で「われわれは強い信念でこれらの危機と戦うために行動し、大量のごみ袋を海岸や水中、自然界から取り除いていく」と述べた。

カナダの非営利環境法組織エコジャスティスのリンゼイ・ベック弁護士は、裁判所の判断は使い捨てプラスチック禁止に水を差すものだが、阻止しているわけではないとの見方を示した。