(ブルームバーグ): 中国最大の配車サービス会社、滴滴グローバルの7-9月(第3四半期)決算は、2021年以来の黒字となった。24年の香港上場計画を前に、緩やかな業績回復が続いている。

13日の発表資料によると、7-9月期の純利益は1億700万元(約22億3000万円)。売上高は前年同期比25%増の514億元だった。同社は1月、新規ユーザーの登録再開で当局から承認を得た。

中国当局が滴滴のデータ取り扱いに関する調査を開始し、ニューヨーク証券取引所(NYSE)からの上場廃止を余儀なくされた21年以降、失った市場シェアを取り戻すための取り組みで同社が前進していることが今回の決算からうかがえる。

滴滴は向こう2年間に実施される10億ドル(約1520億円)規模の自社株買いプログラムが取締役会に承認されたことも明らかにした。

共同創業者の程維最高経営責任者(CEO)は発表文で、「将来的には、製品およびサービス能力を向上させながら、中核事業を引き続き拡大していくつもりだ」と説明した。

4-6月(第2四半期)は純損失が縮小し、売上高が52%余り増えていた。

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原題:Didi Posts First Profit Since 2021 Ahead of Landmark HK IPO (1)(抜粋)

--取材協力:Zheping Huang.

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