2023/11/22
非デザイナーが、“一目置かれる”プレゼン資料を作るには
アドビ株式会社 | NewsPicks Brand Design
顧客に送る資料をもう少し見やすく工夫したい、予算と時間をかけずにSNS投稿素材を作りたい。
このように、クリエイティブ職ではないビジネスパーソンが、日常業務のなかでちょっとした制作作業を必要とする場面は意外に多い。そしてそのアウトプットは、テキスト、画像、動画と多岐にわたる。
そんななか、長い間「クリエイター向け」として認知されてきたアドビのクリエイティブツールが、近年一般のビジネスパーソンに向けた機能を拡充しているのをご存じだろうか。
たった数クリックでさまざまなデザイン処理が可能になる、その背景にあるのは生成AIに代表されるAI技術の進化だ。
本記事では、一般のビジネスパーソンでも迷わず使える、アドビ製品の知られざる活用術を紹介する。
このように、クリエイティブ職ではないビジネスパーソンが、日常業務のなかでちょっとした制作作業を必要とする場面は意外に多い。そしてそのアウトプットは、テキスト、画像、動画と多岐にわたる。
そんななか、長い間「クリエイター向け」として認知されてきたアドビのクリエイティブツールが、近年一般のビジネスパーソンに向けた機能を拡充しているのをご存じだろうか。
たった数クリックでさまざまなデザイン処理が可能になる、その背景にあるのは生成AIに代表されるAI技術の進化だ。
本記事では、一般のビジネスパーソンでも迷わず使える、アドビ製品の知られざる活用術を紹介する。
INDEX
- 【提案書①】生成AIで提案イメージに合う画像を瞬時に作れる
- 【提案書②】規定のレイアウトにおさまるように写真を自在に変更できる
- 【動画編集①】AI文字起こしで、文章を編集するように動画編集
- 【動画編集②】ノイズを瞬時に軽減して動画内の音質アップ
- 【SNS投稿①】60秒でデキるSNS投稿の画像デザイン
- 【SNS投稿②】「共同作業」でワークフローを効率化
- 【業務効率化①】PDF文書を自在に編集
- 【業務効率化②】ペーパーレスなオフィス環境を実現
オンライン・オフラインに関わらず、会議の場面で紙の資料を出力する機会は減った。
ディスプレイに表示される資料は「読む」より「見る」ものになり、必然的にビジュアルの重要性が増している。コンペなどの提案書の場合は、そのビジュアルが受注の成否を分けることさえある。
その一方で提案書の作成をデザイナーに依頼できるような案件は稀だ。多くの場合は事業部門やマーケティング部門など、プランニングの担当者が提案書作成の業務を担う。
そんなとき「私はデザイナーじゃないから……」という言い訳は通用しない。
【提案書①】生成AIで提案イメージに合う画像を瞬時に作れる
提案書にイメージ画像を貼り付けようと、ストックフォトサービスを探すもなかなか良いものが見つからない、という経験はないだろうか。
「これはストックフォト感が強すぎ……」
「ああ、この人物が日本人だったら良かったのに」
提案にこだわりがあるほど、なかなかぴったりな画像は見つからないもの。
そんなときに使いたいのがAdobe FireflyによるAI画像生成だ。
【提案書②】規定のレイアウトにおさまるように写真を自在に変更できる
提案書のために写真を撮り下ろすことは稀だ。そのため、既存の写真を使用すると企画書のレイアウトに合わないということが起こる。
横写真のスペースに縦写真を貼り付けて余白が生まれてしまったり、逆に縦横比を無理矢理変えて貼り付けて不格好になってしまったり。そうなると目も当てられない。
Adobe Photoshopには生成AIの機能を利用して、画像の足りない部分を塗りつぶしてくれる機能があるのをご存じだろうか。この機能を使えば、縦型の写真に自動で背景を描き足して、横型に変更することもできる。
これらの操作はいずれも1分以内にできるもの。専門的な技術や知識を必要とせず、生成AI機能は無料で利用できる。
加えて、Adobe Fireflyモデルのトレーニングには、Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツおよび著作権の切れた一般コンテンツが使用されているため、生成した画像の商用利用が可能で、ビジネスシーンでも制限なく使うことができる。
これから画像は選ぶのではなく、作る時代になっていくのかもしれない。
ここ数年で急速に需要が高まっている動画制作。そのなかでも、社内エンゲージメントを高めるための社員向けの動画や、YouTube、TikTok、Instagramストーリーズなど、SNS用のライトな動画へのニーズが顕著だ。
これまで企業の映像制作と言えば、プロの映像制作会社に予算をかけて作ってもらうものだった。しかし、社内広報用動画や、日々更新しなければならないSNS用の動画などになると、そこまで予算をかけることができないのが現状だ。
動画制作の経験のない担当者レベルで、クイックに動画編集をすることはできないものか……。
【動画編集①】AI文字起こしで、文章を編集するように動画編集
多くのビジネスパーソンにとって、動画編集は「難しい」「大変」というイメージが付きまとう。
実際、動画編集ソフトを開き、映像素材の切り貼りをしていく作業は、慣れないうちは負担に感じるだろう。
またインタビュー動画などの場合は、一度発言を文字起こししてから、使用する発言内と構成を決め、動画編集するというプロセスを経ることもあり、手間もかかる。
Adobe Premiere Proはあらゆるクリエイターに重宝されてきた動画編集ソフトだが、近年、これまでの動画編集の常識を覆す機能が追加され始めている。
その1つがテキストベースで映像を編集できる機能だ。
【動画編集②】ノイズを瞬時に軽減して動画内の音質アップ
動画内の音質を向上させるには、技術面はもちろん、撮影に適した静かな環境を用意しなければならないなど、さまざまなハードルがある。
オフィスであれば空調や話し声、野外であれば風、虫、鳥、自動車の音など、私たちの周りにはさまざまな環境音が存在する。
動画撮影のタイミングでは、自身もその場に身を置いているために気にならなかった環境音に、編集段階で気づくことも少なくない。
Adobe Premiere Proには、撮影素材のさまざまなノイズを、特別な知識や技術のない人でも、自動で軽減できる機能がある。
今後もビジネスのあらゆるシーンで動画によるコミュニケーションが増えていくことが想定される。
高品質な動画はこれまで通り動画制作会社に、スピード感を求められる動画制作は社内に、と棲み分けが進んでいくだろう。
コミュニケーションに関わるビジネスパーソンであれば、プレゼンテーションツールや表計算ツールを使いこなすのと同じように、動画編集ツールが必須になっていくのかもしれない。
日々膨大な量のコンテンツが流れるSNSのタイムライン。X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTokなど、プラットフォームの多様化も加速する。
そんな中でブランドや製品、プロジェクトごとに必要となるアカウントを運用するため、企業は大量のコンテンツをクイックに作成しなくてはならない。
画像ひとつとっても、デザイナーに依頼する時間的余裕や予算がないなど、運用担当者自身でクリエイティブの課題を解決しなくてはならないケースが増えていくだろう。
【SNS投稿①】60秒でデキるSNS投稿の画像デザイン
Instagramのような画像をベースにしたSNSに限らず、SNS投稿にデザイン要素はもはや不可欠だ。
文字だらけの投稿を読んでくれる親切なユーザーは、関係者かコアなファンに限られる。メッセージを端的にイメージとともに伝える、デザイン力が問われている。
さらに、あっという間に移り変わるSNSの時流に乗るには、俊敏で臨機応変なコンテンツ制作力も求められる。しかし、マーケティングや広報担当者の仕事は多岐にわたり、SNSコンテンツ制作に時間を割けないのが現状だろう。
Adobe Expressは、そんな一般のビジネスパーソンでも、カンタンに及第点のデザインを作成することができるツールだ。
【SNS投稿②】「共同作業」でワークフローを効率化
SNSの運用が一人の担当者で完結しているケースは稀だ。
コンテンツの作成と投稿などの実務は一人で行っていたとしても、上長の承認が必要なケースや、外部のクリエイターに制作を委託している場合もあるだろう。
クリエイティブ制作で意外に時間がかかるのは、この確認・修正のフローとそこに付随するコミュニケーションだ。
SNSの運用は日々繰り返し行う業務だからこそ、そのワークフローは極力無駄を省き、効率化しておきたいものだ。
共同編集機能を使えば、上長や関連部署もリアルタイムで確認・修正が行えるため、コミュニケーションの手間と時間が大幅に軽減できる。
SNS用のコンテンツは今後も増え続けていくだろう。SNSは伝えたいメッセージを拡散させる場であるだけでなく、ユーザーからのフィードバックを得られる貴重な場でもある。
事業部門の担当者やマーケティング担当者が積極的に運用に関わっていくことは、マーケティングプロセス全体に好循環を生み出すことにつながる。クイックにマーケティングのPDCAを回すためにも、クリエイティブ専門ではない職種の積極的な関与が求められる。
プレスリリースや契約書などの日常業務で、誰もが一度は使ったことのあるフォーマットがPDFだ。
そして、慣れ親しんだフォーマットにもかかわらず意外とその利用価値について十分に知られていないのもPDF。
提案書PDFの表紙の日付を直すために元ファイルを探したり、PDF上の修正点をメールの文章でやり取りするわずらわしさを感じるビジネスパーソンも多いのでは。
そこで、PDFの利用シーンと価値を最大化することのできる「Adobe Acrobat Pro」の活用例を紹介する。
【業務効率化①】PDF文書を自在に編集
さまざまな環境でレイアウトやフォントを保持した状態で閲覧可能なフォーマットであるため、文書の最終版として使用されることの多いPDF。そのため「一度PDFにすると編集はできない」と思われることが多いが、それは大きな誤解だ。
「Adobe Acrobat Pro」を利用することで、PDFは自在に編集が可能なフォーマットへと様変わりする。
【業務効率化②】ペーパーレスなオフィス環境を実現
デジタル化が進み、資料の多くはデジタルで完結するようになった。とはいえ、過去の資料や領収書、契約書など、まだ完全にデジタル化できておらず紙の資料が残っていることもあるだろう。
デジタルと紙で異なる管理をしなくてはならないのは、業務効率を著しく低下させる。 資料をデジタルで一元管理したい場合におすすめなのが、紙の資料をスキャンしてデジタルデータに変換する方法だ。
無料のモバイルアプリ「Adobe Scan」を利用すれば、資料を撮影するだけで、簡単にPDFに変換することができる。
PDFを編集するAdobe Acrobatはもちろん、これまでクリエイター向けだったアドビ製品の多くは、クリエイター職ではないビジネスパーソンも利用できるものとして、進化している。
今後も、AIはクリエイターとそうではない者の技術の差を埋めていき、両者の境界はどんどんと曖昧になっていくだろう。クリエイティブツールの初歩的な操作は、これからのビジネスパーソンにとって必須科目になっていくはずだ。
執筆:野垣映二
デザイン:吉山理沙
編集:野垣映二,金井明日香
デザイン:吉山理沙
編集:野垣映二,金井明日香
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