時価総額1000億円超、好調サイボウズはなぜ投資家に「評価されない」のか
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サイボウズ代表取締役社長の青野さんに取材し、執筆しました。
国内でもいち早くグループウェアを開発し、その後、クラウド事業への転換、ARR100億円超えのKintoneなど卓越した経営力を持つサイボウズ。
独自のIRの在り方から業界平均以下のバリュエーションが続いていますが、あくまで青野さんは「短期的な株価にはまったくこだわらない」と言います。
「資本市場の軽視」か、「信念をもった長期目線の経営」なのか。
今後の動向も目が離せません。KINTONEなど、技術者がいなくても現場を変えられるSaaSを提供しています。
サイボウズさんは周囲に左右されず長年独自施策を続けられており、ある意味「我が道をいく」会社です。
社会を変えることができれば、評判自体は気にしない。そんな信念を感じます。kintoneはノーコード・ローコードがブームになるだいぶ前から独自の着想でスタート、良質で熱量の高いコミュニティも存在していて、他の企業にはない特色を放ってます。
株式市場に、特に短期的な市場の反応に経営を左右されたくないという理由から、その依存度をあえて上げないという選択肢をとっているのは、個人的には支持したいと思います。
一部のSaaSは市場の好意を得るために安易に値上げをしている印象があります。値上げを全否定するつもりはありませんが、SaaSは一度導入するとやめづらいので、致し方なく飲んでいるユーザーも多いはず。数字的には見えませんが、顧客との信頼関係が失われていることもあります。たしかに長期的な視点ではサイボウズのような経営が望ましいように思います。