Takahiko Wada

[東京 10日 ロイター] - シダックスは10日、MBO(経営陣が参加する買収)の実施を発表した。同社の最高顧問の志太勤氏が代表取締役を務める資産管理会社「志太ホールディングス」がシダックス株の公開買い付け(TOB)を行う。オイシックスの筆頭株主オイシックス・ラ・大地も参加し、TOB成立後はシダックスはオイシックスの子会社になる予定。株式の非公開化で、主力のフードサービス事業の立て直しを迅速に進める狙い。

買い付け価格は1株800円で、13日から12月25日まで行う。TOBにより、シダックス株式を全て取得することを目指し、シダックス株式は上場廃止になる予定。TOB後、志太HDはオイシックスを引受先に第三者割当増資を実施し、シダックスはオイシックスの子会社になる。

シダックスは同日、同社の株主に対してTOBへの応募を推奨することを決議したと発表した。

原材料費や人件費の高騰の影響で、フードサービス事業は厳しい状況が続いている。シダックスは2025年3月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値を取り下げることも発表した。