Howard Schneider Ann Saphir

[ワシントン 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエルFRB議長は9日、討論会に参加した。発言要旨は以下の通り。

*FRBが十分制限的スタンスを達成したとは確信していない

*さらなる政策引き締めが適切となった場合は躊躇しない

*われわれは引き続き慎重に動き、会合ごとに決定する

*成長率の上昇がインフレ鎮静化の進展を弱める可能性があり、金融政策上の対応が必要となる可能性があるリスクに留意

*インフレ率は低下したが、依然として目標の2%を大きく上回っている

*インフレ鎮静化の進展に感謝しているが、まだ「道のりは長い」

*労働市場は依然タイトだが、よりよい均衡に向かっている

*今後数四半期のGDP成長率は緩やかになると予想

*今後のインフレ率鎮静化の大部分は、供給サイドの改善だけでなく金融引き締めからもたらされなければならない可能性

*FRBは2024年後半に次のフレームワークの見直しを開始する

*今年の米経済は予想以上に好調、「注目に値する」

*金融政策はおおむねFRBの期待通りに機能、いくつかの側面では異なる

*金融政策を超える問題に「迷い込む」ことへの誘惑には中銀が「抵抗すべき」、独立性に対するリスク

*債券利回りの上昇と金融政策の反応に「直接的な一線」を引くのは困難

*FRBは債券市場の大幅な引き締まりを「無視するつもりはない」が、現時点で判断する必要はない

*FRBはさらなる措置が必要かどうかをまだ判断しようとしている、その後、金利をどのくらい長期間維持するかを検討する

*より大きな過ちは金利を十分高水準にしなかったことにある

*FRBは制約的な政策のレンジにいる、中立金利が上昇したかどうかの問題にはあまり関心がない