この作品は映画界の新たな潮流になるか。前橋市のブラックスターレーベルが製作した「Dance with issues」はこれまでの社会派ドキュメンタリーというかたちにとどまらず、コンテンポラリーダンスというアート的な要素と本編終了後そのまま上映館内で観客同士の対話と内省を促すという実験的な映画となっている。私は映倫で次世代映画推薦委員をやっているが、推薦するかどうかの基準は「映画鑑賞後、子どもや若者がその作品を語り合い、リフレクションできるかどうか」だ。電力・エネルギー問題に問いを立て解をさがす。そんな時間を提供する映画だ。