[モスクワ 1日 ロイター] - 中国はロシアのロスネフチ、ガスプロム、ノバテクといった大手エネルギー企業との間で油田とガス田の共同開発などについて協議している。中国石油天然気集団(CNPC)の幹部が1日、明らかにした。

ロシアは欧州向けガス輸出の減少を埋め合わせるため、計画されている中国への新たなパイプラインに期待している。だが業界関係者は、中国に過度に依存するプロジェクトには大きな政治的リスクが伴うと考えており、巨額の費用が正当化されるかどうか疑問視している

CNPCの副社長はサンクトペテルブルクで開かれたガスに関する国際会議で、「当社は油田とガス田の共同開発、パイプライン計画の輸送力増強、炭化水素の取引についてロスネフチ、ガスプロム、ノバテクと協議している」と述べた。

副社長によると、CNPCとガスプロムはロシア産ガスの極東ルートを経由した中国への供給の加速に取り組んでいる。ガスプロムはその後、CNPCおよびパイプチャイナ社との間で、極東におけるパイプラインの設計・建設に関する契約を締結したと明らかにした。