経済改革の欠如のために成功しないアベノミクス
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アベノミクスの是非。僕なんぞに判断できるほど簡単な問題ではない。ただ、間違いなく言えることは、必要以上の円高にこの数年苦しめられてきたということ。通貨価値の下落を過小評価する人々がいる。日本は、その実態でたとえ貿易比重が低くても、海外との深いつながりは着実に増してきた。そこに円高・円安の大フレが起これば、経済の状態や国民の心理は激しく変化してしまう。次に、第三の矢と呼ばれる規制改革。これを過大評価する人々がいる。金融緩和で時間を稼いでいる間に、成長戦略を何とかしろという発想だが、これは中長期テーマでもある。短期的な成果につながりえるのは現行メニューのうちの半分もないだろう。もし、「第三の矢」の中でとりわけ注意してもらいたいとするなら、雇用改革だ。改悪とも一部で言われているが、雇用を守ることばかりに力点を起くのではなく、企業の自由度を、踏み込んで担保すべきだ。企業が人を追加で雇用しての、大胆な攻め手は、退路の選択肢がある中でこそ、実施されやすくなるからである。