日銀、金利操作を再修正へ 長期金利1%超え柔軟に
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米国国債10年物の利回りは5%弱、ドイツ国債の利回りは3%弱、財政状態の悪いイタリア国債の利回りは4.7%程度です、経常収支は黒字を保っているものの政府が巨額の赤字と借金を抱えインフレ率も実質的に3~4%に達する日本国債の利回りが0%台に留まるはずはなく、今の低金利は日銀が無限に国債を買う姿勢を示して抑制しているからにほかなりません。歪みが嵩じて強烈な円安が起き、日本企業の社債発行にまで悪影響が出る状況下、日銀はじわじわ金利が上がることを実態的に容認して来た訳ですが、無限に国債を買って超えさせないとした1%に利回りが迫るなか、どこまで頑張り続けるかがいよいよ課題になって来たということですね・・・ (・・;
YCCは出口が難しい政策で、投機筋に追い込まれて急に上限を外せばオーストラリアが経験した通り金利が一気に跳ね上がりかねません。それを避けて予防的に金利を上げれば利払い負担の増加で政府を追い込むことになりますし、大量の低利国債を抱える日銀自体も追い込まれ、それはそれで批判を浴びることになるでしょう。いずれ避けて通れない問題ですが、日銀はどんな判断を下すのか (・・?「議論する」「きょう議論」とあります。紙面には「連続指値オペの運用などを改めることで、一定程度1%を上回る金利上昇を容認する案だ。」以上に具体的なことは書いてありません。
「念のための上限キャップ」まで、10月30日午後15時時点で、残り0.11%しかありませんので、何か考えないといけないのはたしかです。ただ、単なる運用柔軟化では、海外投資家から「なし崩し的にYCC撤廃」「事実上のYCC廃止」と見られ投機にさらされます。
日銀の保有する長期国債の満期償還額が大きくなっています。国債買入れの金額などについて何らかのメッセージを示すことも併せて議論するのでしょうか。