2023/10/31

【証言】雑談で拘束6年、中国「スパイ」冤罪の恐怖

NewsPicks編集部 記者
ビジネスパーソンは安全に中国にいられるのか──。
アステラス製薬の日本人の社員、現地法人の幹部の男性が2023年10月中旬に逮捕されていた事が明らかになった。
中国駐在歴が約20年のベテランで、北京から今年3月に帰国予定だったが、帰国直前に拘束され、居住監視、刑事勾留など長期間の拘束が続いていた。
中国で身に覚えのない「スパイ罪」で6年の実刑判決を受けて、2022年10月に日本に帰国した男性がいる。
日中青年交流協会の元理事長の鈴木英司(すずき・ひでじ)さんだ。
鈴木さんは身に覚えのない日本の「公安調査庁のスパイ」という名目で、2016年7月に中国で拘束され、逮捕、裁判、収監を経験している。
中国拘束2279日 スパイにされた親中派日本人の記録』(毎日新聞出版)の著書では、その過酷な体験を克明につづっている。
日本人の拘束が変わらず続いている現状について、鈴木さんはどう捉えているのか、直撃した。