多くの日本人が貧困に沈むのは、なぜなのか | 最新の週刊東洋経済 | 東洋経済オンライン
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注目のコメント
この記事では年収1,200万円だった正規雇用の労働者が病気や介護などでアルバイトになっていく事例を扱っていますが、これは極めて「例外的」なケースのような気がします。生活保護受給者の学歴は低く(大阪府堺市の調査では世帯主の中学校卒は58.2%など)、一般の学歴分布とは大きく異なっていますし、記事の中でも指摘されているように、障害者・傷病者が多くなっています。これを、かつて年収1,200万円だった人と同じにしてよいものでしょうか。親が亡くなった直後に自分の貯金が数十万円だったというあたりを読んでも、すべてを社会の責任にはできないように思うのですが・・・。
ケネディ・スクールの学生に「どうして公共政策に興味があるの?」と聞いたら、「貧困の問題を解決したい」とのこと。
「ああ、格差の問題ね」と思って、米国における「超富裕層」への富の集中の話を尋ねたけれど、なんとなく話がずれる。
どうやら、彼は、「貧困」の問題と「格差」の問題を分けて考えているようだった。そして、私も彼の考えを聞きながら、確かに関連する問題ではあるけれど、少し違う問題なのかなという気がしてきた。
少数者がどれだけ突き抜けて富を得ようと、そのこと自体が罪であるかのように語る必要はない。それ自体を責める必要はないし、阻む必要もない。
問題は、国家として、「最低ライン」をどれだけ高く保てるかということなのだろう。