Andrea Shalal

[マラケシュ(モロッコ) 11日 ロイター] - イエレン米財務長官は11日、ウクライナ支援を「必要な限り」継続すると表明し、ウクライナのゼレンスキー大統領に対し、汚職対策と法の統治強化に引き続き注力するよう求めた。

国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会に合わせて開かれたウクライナ支援円卓会議で発言した。イエレン氏は会議開催は「ロシアによる侵略への非難と同盟国やパートナー国による強固なウクライナ支援」を反映しているとした。

米国はウクライナに手厚い経済支援を引き続き行うが、ロシアによるウクライナ産穀物輸出の阻止で影響を受ける国々も、より多くの支援を必要としていると述べた。

また、ゼレンスキー氏が汚職対策や政治家の説明責任強化、健全な法の統治に注力していることを歓迎し、ウクライナが望む未来を実現するためにこれらの取り組み継続が鍵になると語った。

同国がIMFからの金融支援と引き換えに「前向き」な実績を出しているとし、ウクライナがマクロ経済の安定化を図り、改革を進めるうえでIMFのプログラムが重要な役割を果たしたと評価。改革継続が復旧・復興にとって必要不可欠との認識を示した。