中東の戦火拡大なら「ブラックスワン」、金融政策の軌道修正も
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注目のコメント
株式に関する相場格言は「遠くの戦争は買い」です。戦争は恐ろしいという感覚とは違いますが、概ね歴史の真実は相場格言が正しいことを示しています。
第4次中東戦争による混乱で原油価格が上がって強烈なインフレが起きて日本の高度経済成長が終わった1973年当時の我が国の原油の中東依存度は75%程度でした。どうでもいいことですが、私が学校を卒業して働き始めた年で、殆ど導入が決まっていた週休二日制が吹っ飛んで、十年以上遅れる原因にもなりました (^^;
強い危機感を抱いた我が国はエネルギー資源を輸入に頼る脆弱な状況を改めるべく原子力発電に注力したわけですが、のど元過ぎれば熱さを忘れるで、いまや我が国の原油の中東依存度は95%に達しています。
自給率100%に近いコメだって石油が無ければ高齢化した日本の農村で作る事はできません。エネルギーに占める原油の割合が当時と変わっているとはいえ、この中東依存は異様です。それでなくとも円安と貿易赤字が相俟って資源を買い負けかねない状況が起きているいま、中東が混乱して原油価格が大幅に上昇したら大変です。「ブラックスワン」というより「灰色のサイ」に近いかも。
スワンやサイが暴れ出す前に、エネルギー資源を輸入に頼る構図をなんとか改善する必要がありそうです。かといって、太陽光パネルの供給元は8割が経済を武器に使う中国ですし、そこまで行かないまでも風力発電も同じです。どのように我が身を守れば良いものか・・・ (・・;ウーン私の理解。
テールリスク:
正規分布を前提とした確率計算上、発生”確率”は低いものの、一旦発生すると巨大な損失をもたらすリスク。
ブラックスワン:
確率計算では説明できない事象。
と考えると本記事の内容はブラックスワンなのか?想定できる時点でブラックスワンではなく、単なる大損失リスクなのではないのか?
加えて、全てのネガティブ要素を日本が被る悲観的な予想をするならば、その一方でそれ以上は無いよねという捉え方もできる。
まぁ、それ以前に、そうはならんでしょう。