[10日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は10日、最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、中南米・カリブ海諸国の2023年の成長率予測を2.3%とし、7月の前回見通しの1.9%から上方修正した。ブラジルとメキシコの成長予測を引き上げた。

22年の4.1%成長からは減速する。IMFは「政策引き締め、外部環境の悪化、コモディティー価格下落の影響に伴う成長の正常化」と説明した。

ブラジルの成長率見通しは7月時点の2.1%から3.1%に上方修正。年前半の農業とサービス部門の活動が好調だったことを理由に挙げたほか「財政刺激策に支えられ消費も好調を維持している」とした。

メキシコの成長予測は先週、3.2%へと0.6%ポイント上方修正された。新型コロナウイルス禍後の建設業とサービス業の回復や、米需要の恩恵を指摘した。

IMFが今年の成長率をマイナスと予想しているのはアルゼンチンとチリで、それぞれマイナス2.5%、マイナス0.5%と見込んだ。