Svea Herbst-Bayliss

[9日 ロイター] - アクティビスト(物言う投資家)のネルソン・ペルツ氏が、米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーに対して再び取締役選任を要求する見通しで、新たな委任状争奪戦に発展する可能性が出てきた。事情に詳しい関係者が9日明らかにした。

ペルツ氏が率いるトライアン・ファンド・マネジメントは今年1月、ディズニーの取締役会に同氏を加えるよう求めたが、ディズニー側がこれを拒否しつつも経営改善策を示した後、いったん推移を見守る姿勢に転じていた。

しかし関係者の話では、それ以降で株価が30%下落していることを受け、ペルツ氏は改めて同氏を含めた「複数の」取締役選任をディズニーに迫るだろうという。

トライアンは現在、ディズニーの3000万株、約25億ドル相当を保有する最大株主の1つ。第2・四半期末時点の640万株から保有を大きく膨らませてきた。

ディズニーがトライアンの要求をまた拒んだ場合、トライアンは12月5日から来年1月4日の間に取締役候補を指名する可能性があり、株主にディズニー経営陣とトライアンの取締役候補のどちらが望ましいかを問うことになりそうだ。