Google、生成AIで「背水の陣」 そこで見せる本気 - 日本経済新聞
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「イノベーションのジレンマ」という概念がまさに当てはまる例だったように思いますが、文章生成AIに関して言えば、既存サービスを多く抱えるGoogleは、新興OpenAIに大きく水を開けられました。
ChatGPTの対抗のためにPalmベースの「Bard」の提供を開始するも、精度が低いという批判にさらされ、株価にも影響をもたらしたのは記憶に新しいところです。
ですが、ここに来て既存の各種サービスに生成AIの適用が整いはじめ、急速に巻き返しの勢いが見られてきました。そもそもChatGPTのような対話生成AIは、考えてみれば言葉を生成するための機能に過ぎず、何かしらのサービスと連結しなければ価値を生み出すことはありません。
生成AIの開発競争においてはOpenAIに軍配が上がったものの、サービス化競争においてはこれからというところ。多くのアカウントを保有するGoogleが先行者利益を得て、本領を発揮することになるのかもしれません。第3三次AIブームまではインターネット上での活用も限られていたため、AIに関する可能性という点では局所的でした。
当然実社会では実装がどんどん進んでいるため、AIの実用性という点では高い物でしたが、それを軽く超えてきたのが今回のChatGPTです。
特に文字などの現場のインターネット上でのインタフェースと親和性の高いところもポイントでGoogle自身、登場と同時にかなりの衝撃があったのではないかと推測できます。
クラウドベンダー、ネットサービサー、全てに大きな影響が出ており、Googleも本気で取り組まなければならない状況になっています。