Miho Uranaka

[東京 5日 ロイター] - 協和キリンは5日、英国のバイオ医薬品企業オーチャード・セラピューティクスを買収すると発表した。全株式を現金で取得し、取得金額は最大で約707億円となる。

買収には、英国法に基づく「スキーム・オブ・アレンジメント」の制度を活用。今後、株式取得の受け入れに対するオーチャードの株主総会における承認、英国裁判所による承認などを経て、株式譲渡は2024年第1・四半期を予定している。

取得金額は、普通株式を米国預託株式(ADS)に変換して換算すると約573億円で、現在審査中の米食品医薬品局(FDA)の米国販売承認が得られた場合には総額で約約707億円となる見込み。

オーチャードは、造血幹細胞遺伝子治療(HSC-GT)を開発するバイオ医薬品メーカー。既に欧州のライソゾーム病の適応を有するHSC-GTの製品を上市している。