[ワシントン 4日 ロイター] - 米上院民主党の20人の議員団は4日、バイデン大統領に書簡を送り、政権が模索するイスラエルとサウジアラビアの国交正常化に支持を表明する一方で、仲介役の米政府が合意の見返りとしてサウジとの防衛条約締結などサウジ側の要求に従う可能性に懸念を示した。

議員団はいかなる合意も、イスラエルとパレスチナの「2国家共存」案を維持する「意味ある」規定が含まれる必要があると訴えた。イスラエル政府はパレスチナ側に大幅に譲歩する案に抵抗するとみられる。

関係筋によると、サウジはイスラエルとの国交正常化の見返りにサウジ防衛への米の関与を規定する防衛条約の締結を求めており、パレスチナ問題でイスラエルが大幅な譲歩を示さなくても合意を受け入れる構え。

議員団はサウジの権威主義的な政権がこれまで地域における米国の国益を損ねてきたと指摘し、サウジとの法的拘束力のある防衛条約が国益にかなっているとの確証が必要だと指摘した。

原子力の民生利用での支援や先進兵器の供給をサウジが要求していることにも懸念を示した。

*カテゴリーを追加します