Anirban Sen

[2日 ロイター] - 米プライベートエクイティ(PE)のカーライル・グループは米国の投資戦略を見直し、米国に拠点を置く消費財、メディア、小売りなどの企業から投資を引き揚げて、ハイテクや金融サービスなど他の主要セクターに重点を移す計画だ。事情に詳しい関係者が明らかにした。

米PE部門の共同ヘッド2人が従業員向けの社内メモで「米国の消費財、メディア、小売りの各業界は投資の傾向が厳しさを増しているため、今後は投資セクターとして重視しないことを決めた」と表明。「この決断は決して簡単なことではないが、われわれのプラットフォームとチームを未来に向けて適切な位置に付けるために欠かせない」と説明した。

関係者によると、投資戦略見直しの一環として消費財、メディア、小売りの各セクターのM&A担当者4人が退職する。欧州やアジアなど他の地域では消費財、メディア、小売りの各セクターへの投資を継続する予定だという。

今後は米国の投資戦略でヘルスケア、ハイテク、工業、金融サービス、政府サービスの主要5セクターに注力する。