[カイロ 30日 ロイター] - サウジアラビアは、財務省が30日に発表した暫定予算案で、今年の経済成長率予想を下方修正するとともに、財政収支見通しも黒字から赤字に修正した。

今年の実質国内総生産(GDP)予想は0.03%増で前回の3.1%増から大幅に修正。財政収支はGDP比2%に相当する赤字と予想され、同0.4%の黒字から修正した。

歳入は1兆1800億リヤル(3146億4000万ドル)、歳出は1兆2620億リヤルと予想。前回予想はそれぞれ1兆1300億リヤルと1兆1140億リヤルだった。

サウジは原油市場安定のためとして原油を大幅に減産している。

原油価格は昨年の平均を下回る1バレル=100ドルの水準にとどまっている。